ビジネス文の注意点は日本語の語順です
ビジネス文の注意点
もう一つ注意が必要な事に日本語の語法があります。
苦手な英語ではありません。TOEICでもありません。
日本語会話です。
- 日本語は結論の述語が最後に出て来ます。
- 今日は二日酔いなので、会社へ行きませんでした。
- 今日は二日酔いなので、会社へ行きましたが遅刻しました。
- 今日は二日酔いなので、会社へ行かず一日中昼寝しました。
上記の様に、かなり後になってから主旨が決まります。
これは、ビジネス文では分かり易くする必要があります。
日本語文章の注意点は、長い文章、結論は最後!
これでは、ビジネス文としては、余り、好ましくありません。
つまり、貴方の話す文章が長いほど、話を聞いている人も疲れ
ます。
結論が最後に分かる場合が多いからです。
- この人は一体、何を言いたいのだろう
- 私の意見に賛成か反対かどっちだろう
- で、君は何が言いたいの?
聞いている途中から上の空の人、イライラする人等、良く伝わり
ません。
この混乱を防ぐ為にも、初めに結論を白黒ハッキリ言うのが良
いでしょう。
そして、ビジネス文では文章を長くしていろいろ押し込まない事
です。
短い文章で完結に伝える技術を会話に織り込みましょう。
チャンバラの場面は文章が短い
予断ですが、時代物の小説で斬り合い、いわゆるチャンバラの
場面では概して文章は短めになります。
読んでいると漫画を読んでいる様に感じる事があります。
大相撲の中継も立会った後は短いです。
緊張感やスピード感、どっちが何をしたか、瞬間の動き等を
分かり易く表現するのには、長い文章では無理なのでしょう。
マラソン中継と比べると、大きく違うのが分かります。
ビジネス文の結論を伝える技術としては、最高です。
但し、何が見出しとなるか、つまり、今何が関心事か、何の報
告が求められているか、自分は何の為に行動しているかは、そ
のビジネスを理解している事が必須です。
作家の文章の長短
余談ですが、作家によって文章の長短が極端な人がいます。
長い筆頭は、谷崎潤一郎です。
彼は、文章を上手く書きたいなら、長い文章を書けと他人に
勧めています。
その反対に短い人は、志賀直哉、武者小路実篤です。
どちらも一度、比較しながら読んでみると面白いと思います。
但し、形容詞、副詞等が多く、ビジネス文にはちょっと両方
ともどうでしょうか。
次は、職場のスキルアップ/頭の中と机の上