海外拠点

グローバル化を海外勤務で知った意味

シンガポールへ転勤、慣れない英語とビジネスライクに徹した
同国の人々との感覚のズレに驚きながら、外から日本を見て
そして日本本社を見る事が出来た経験は本当に貴重でした。
グローバル化の意味を急に理解する事が出来ました。

シンガポールは、北緯1度の赤道直下ですから、年中夏で季節が
ありません。ローカルの人に会議の席上、去年の初冬の頃・・・
と言ったら、初冬っていつですか?と言われてなるほどと納得し
てました。
男女平等で、一人当たりの国民生産所得は日本より上です。

同じ社内でお互いが海外から日本を見て、一方、日本からシンガ
ポールを見て仕事をする時、両方の勤務地を経験すると仕事がス
ムースになります。

グローバル化のあるべき姿

私が、疑問に思った事です。

  1. 本社から2~3回/年、シンガポールへ出張して来る
    本社の人が、グローバル戦略等と口にするのが不思議
    でした。

    1. 2~3回/年に市場に来て、数日滞在し、それ以上は
      駐在員からの情報で市場を判断する。
      その判断は何の為にするのか。
    2. シンガポールのローカル企業に本社から来た担当者
      や課長が挨拶したがります。
      何のためか良く分かりませんでした。
    3. 現法の社長を前に、本社の担当者や課長が日本から
      来ましたと挨拶する事が、何か意味があるのか?
      ローカル企業の職制の高い人との挨拶程、彼らは満足
      して帰国して行きます。
      本社営業課長や担当者が、大阪の営業のお客さんに挨拶
      すると言ったら、来なくて良い・・・と言われるのに。
      何の満足かなとも思いました。

  2. シンガポールからの手配は、本社営業経由になる
    1. システムを開発し、海外から日本の工場へ直接
      手配出来たら、大きな変化が起こるでしょう。
      今でさえ、結局は工場へ直接メールして納期確認して
      いるので、何も困らない。

  3. グローバル化へ変化が起きる
    1. 本社のラインの営業が、単なる管理機能を持つ
      だけなら意味がない となる。
      管理機能だけで良いなら、事業部の企画管理がもつ
      べき。
    2. そこで起こる発想は、本社機能は一体、何だろう
      です。

  4. 日本支社とすると発想や意識が変わる
    1. 顧客が設計部門、認定部門機能を持って海外へ
      で始めている。
      その時に、本社集権主義のビジネスが、通用しなくなる
      のは明らかです。
        
      本当のグローバル化では、総べての事業で日本が本社と言う
      時代は、直ぐに無くなるだろうと思いました。

次は、私のサラリーマン時代/物流会社 です。