在庫削減の方法と工場
在庫削減は、工場では必ず必須事項として取り上げられます。
しかし、いきなり悪さ加減を出す目的で無茶をしては、いけま
せん。
下記が、私からの経験上のアドバイスです。
- 工場の体力にあった削減目標で運営するのが、望まし
いです。
在庫削減目標を在庫ゼロにして、無理矢理目指すのは、
関心しません。
- 市場戦略の短納期をそのまま工程管理に持ち込むのは、
最悪です。
- 業務をする人の負担だけが増える削減は、全く無意味
です。
ルールを作ってオープンにし、先ずそれを守り、それ
から更に少しづつ改善して行く手順としましょう。
受注品の分類
- 先ず、商品を完成品在庫か否かを決める。
- 特に、重要な事は、積極的に拡販を狙う戦略商品
は在庫を持ち、市場での競争力を少しでも高める
必要がある。
先ず、ここを見失うと、トンでもない事になる。
- 特に、重要な事は、積極的に拡販を狙う戦略商品
- その前提で、次に材料と仕掛品の区分けをする。
- 区分けは在庫品と非在庫品に分ける。
- 区分けは在庫品と非在庫品に分ける。
- 在庫品は「戦略資産」とし、上限を決めて在庫を
持つ。
又、数回/年の小ロット受注品で、受注ロットが最小
製造ロットを下回る場合でも、重要顧客からの受注は
対応が必要。
この場合に備え、最小ロットで見越し製造を行う。
- 非在庫品は「通常資産」とし、営業手配により製造に
着手する。
一覧表にまとめると次の様になります。
種別 | 在庫有無 | 定義 |
手配品 | 在庫なし | 受注の都度生産する |
戦略的在庫品 | 在庫あり | 短納期で優位を狙う売込商品 |
対応的在庫品 | 在庫あり | 消極的な最小ロット製造 |
以上が、在庫削減の為の資産分類です。
これは、適宜、見直しが必要ですが、必ず、個人がやるので
は無く、組織として判断して下さい。
在庫数量の算出
- 全資産は、予算数量をベースとして受注納期から算出。
- 非予算化商品は、営業情報から推測して算出。
- これらの算出は、営業戦略との一致が必要の為、必ず、
営業と共に決定する事。
- 在庫数量は、先ずは、決めた数量で運営する。
その後、修正も必要。
在庫削減の運営ルール明確化
- 上記の運営条件は、担当者にその決定、運営を任せては
いけない。
製造部門長と営業部門が合意の上、決定し、そのルールに
より運営される必要がある。
- 毎月、実績数値を把握して、トレンドの把握が必要。
- 在庫数量、及び3種類の対象品は状況に応じて変更が
必要。
くれぐれも、在庫削減で業務の担当者が苦しむ事がない様に
お願いします。
次は、私のサラリーマン時代/企画管理 です。