全部署がビジネス現場

総べての部署がビジネス現場

これは、エピソードとは言い難い話ですが、大変印象に残って
いるので、ここに紹介させて戴きます。

私が在籍した事業部は大赤字で、経費には大変厳しかったです
が受注に関しては寧ろ積極的でした。

素晴らしいと思ったのは、技術部門が予算作成時に、重要なお
客様の予算数量について、独自の予算案を持参して営業との予
算会議で発表していた事です。
 
普通、技術部門の人がお客様の技術部門の人と打ち合わせする
時は、営業がアポを取りました。
しかし、この事業部の技術は違います。
自分でアポをとって、その事は営業に事前に伝えますが、一人
で行きます。
この技術部門の人は、お客様の技術部門と打ち合わせ後、
良く購買に顔を出していました。
いわゆる売込です。

これには、私は驚きました。
この様な事業部技術は、私が在籍した会社では珍しかったの
です。

しかし、もっと驚いた事があります。
それは、寒風の中での安全祈願をしていた工場での事です。
その事業部の品質保証部が時々、不良を出しました。
そうすると、お客と直接、電話で訪問日程を決めていまし
た。
決まってから、その品質保証は営業に電話し、事情を説明して
日程の都合が悪ければこちらだけで訪問し、結果は追って連絡
するのです。
お客も、営業が同席するか否かは拘りません。

ビジネスの現場にいるのは営業だけではありません。
品質保証も技術部門も企画管理全部署がビジネス現場にいる
と言う信念を持ったのはその時でした。

今でも、この信念は変わりません。

次は、仕事のエピソード本社編/タクシー代は会社費用 です。