目標達成の本当の成果

目標達成のポイントは2つ

目標達成は、「トップ」と「社員の動機付け」でも触れました
が、ここで改めて、目標達成についてまとめてお話させて下
さい。

  1. 一つは「施策は仮説」という事
  2. もう一つは「失敗の理由は二つしかない」
    の2点です。

目標達成の課題解決は仮説

課題解決として考えた施策は、過去の経験からの類推で「これで
良いだろう」と言う仮説になっています。
簡単に達成出来る目標ならば、皆で考え協力しなくても達成でき
ます。

解決しなくてはならない課題があるから目標となります。課題解
決の為の解決策が必要になります。
当然、その解決策は「仮説」になります。

これは当然で、如何に的確に状況を分析するかが重要ですが、最
も大事な事は、早く着手して、しかも徹底してやる事でしょう。
その仮説が功を奏するか否かいわゆる「やってみないと本当のと
ころが分からない」ので解決策の適否も早く判断しなくてはいけ
ません。

目標達成が失敗する理由は、二つ

これが二つめのポイントです。
結果が芳しくなかった時の理由は2つしかありません。
2つとは、次のどちらかです。

  1. 決めた解決策が適切ではなかった。
  2. 決めた解決策を実行しなかった。
  1. の仮説に基づいた解決策が適切ではないケースは、いくらでも
    あるでしょう。
    そして、「ヨシ!この解決策だ」と一刻も早く確信したいですね。

  2. の実施しなかったというのは、全く人為的ミスで担当者ばかり
    でなく、上司や組織の責任となります。
    これは説明の必要がありません。

目標達成へ動ける会社になろう

この様に考えると、目標達成の為には、早く着手してみる事
が最優先で最重要と言う事となります。このトライしてみる事
の評価を、きちんと出来る会社が大きく伸びるのは、明らかで
しょう。

この目標達成をOJTとして全社員が参加する様に、活動して下さい。

  1. 社内表彰制度
    出来れば、社内表彰制度で「次の日にやってみましたで賞」「も
    うやっちゃいましたで賞」「やったら残念でしたで賞」等で大き
    く評価すれば、更に効果抜群です。

  2. 資料がボロボロ
    昔、パソコンが普及していない時代には、目標達成の表は手書き
    でした。
    指導に来て戴いた日本生産性本部の先生が、報告の為にこの表を
    書いては絶対にダメだ、トライ&エラーでこの資料がボロボロに
    なっていなければダメだとお話されていました。

目標達成と人材育成

私は、この目標達成でトライする事の重要性を会社が目に見え
て評価出来るならば、全社員に参加してもらうのが良いと思い
ます。
その際、全社員が出来るレベルに下げ、皆に達成してもらいまし
ょう。
達成を実感してもらい、会社は、それを評価しましょう。

テーマは、市場へのサービスと品質が良いでしょう。
これは、大きな効果(=自主的な行動が生まれる)が期待出来
ます。
これこそ、全社の底上げ活動の中心に置いて良いでしょう。

目標達成が当たり前にやるプロ意識を生む

仮説の解決策を立てて、実施すると言う手順は、あらゆる場合の
課題解決の手順でもあるので、OJTそのものとなります。品質と
サービスで目標を達成した普通の社員が「自分はプロフェッショ
ナル」と言う自信から、プライドと一層の熱意を仕事に見せても
らいたいです。

  • 顧客の評価が絶対のビジネス界で
  • 会社が社員の動機付けをして
  • 会社が社員を応援すれば
  • 社員は当たり前のことを当たり前にやろうとし
  • プロ意識を持つ社員がアチコチに増え
  • 笑顔の絶えない職場になる

次は、月次決算/月次決算の3種の神器です。