冬のノーネクはエライ

海外勤務~ 冬のノーネクはエライ

真冬、1月末の東京でグローバル会議をする事になり、ローカル
の人と一緒に東京本社へシンガポールから出張する事になりました。
ローカルの彼は、マレーシアで生まれ、高校までマレーシアで
勉強しましたが、日本の大学をでてからシンガポールに戻って
仕事をしています。

彼曰く、オーバーコートは持っていない、又、買っても今回の
他に使う事もない筈だ。
だから、コート代を会社は負担すべきだ と言う事でした。
この様に、大変ハッキリしています。
なるほどと思い、シンガポールドルで500$≒4万円を補助
費として彼に支払いました。

そして、私が先に本社に戻って、彼が追って日本へ来ました。
ところが待ち合わせに来た彼の格好は、背広にノーネクタイで
した。マフラー、手袋もなし、そして、肝心のコートなしで震え
上がって待ち合わせ場所にいました。

コートはどうしたの?  寒くないの? 大丈夫? と聞くと、
いやぁ! 大丈夫と言う彼の唇は青く、肩もガタガタ震えている
始末。
昨日は、昼間31度、今日、5度の寒暖の差は、相当なものです。
 
あわてて、傍の喫茶店に入って、温まり、それから、打ち合わせ
をしました。彼によると、買ったのだけどシンガポールに忘れて
来た? との事でした。

明日の会議での報告の仕方の練習を1時間位して別れました。
ありがたい事に、彼の報告は大変評判が良く、分かり易いとの
皆さんからの褒め言葉を戴きました。

忘れたかどうかは別にして、真冬の東京駅でノーネクタイに背広
だけは、目立つ上に我慢強かった!

次は、仕事のエピソード海外編/君!日本語だよ です。