企画管理のストレスがたまる業務
工場勤務の後、本社の企画管理部で5年仕事しました。
当事業部は大きな赤字を抱えていた為、赤字決算の改善活動、
予決算管理、中期計画作成、中期のローリング、予算編成、目標達成、見積もり、人事ローテーション、人事考課など多岐に亘る業務
の毎日でした。
企画管理はよろず相談所
最大の仕事は事業部の予決算管理で、その上、大赤字でしたので
何かと叱られて、社内からは白い目で見られていました。
企画管理在籍の95年~00年は、97年タイバーツ暴落から始ま
った不況の時期でもあり、各部門長が数千円や数百円の経費削減
をしているのを承知で更に削減をお願いするのは、本当に申し訳
なかったです。
又、営業と工場の調整もしましたので、何やら「よろず相談所、
分別不要ゴミ箱」の風情(?)が漂い、かなりのストレスがあ
りました。
企画管理が一番苦手としていたのは、毎月、経理部から受ける
月次決算のヒヤリング、新予算ヒヤリング、そして、営業から
の毎日の様にある値引き相談でした。
経理部の鬼ヒヤリング
当時、わが事業部は毎月の決算で、大赤字を計上していた為、
経理部から受けるヒヤリングは本当に大変でした。
月次決算ヒヤリング
- 予算と実績との差異が質問の焦点です。
- 経理部の人は、極端な事を言えば、この差異分析のエキス
パートと言えます。- 当月実績と予算との差異
- 前月実績と当月実績との差異
- 前年度実績と当期予算と当月実績との差異など、
どうしてそんなに質問が思いつくのかと言う程でした。
こちらも準備を十分したつもりでも、「暗闇の一撃」
のような質問に出まかせに答えていると、段々、つじ
つまが合わなくなってきます。
- 経理部の人は、極端な事を言えば、この差異分析のエキス
逆に言うと、差異分析が如何に有効かと言う事です。
この差異分析で、その部署、会社の決算の殆ど理解できる
と言う意味でしょう。
新予算ヒヤリング
このヒヤリングは、一年に一度の大事業でした。
- 経理部担当の役員の方は、差異と上乗せに厳しい
- このヒヤリングは、実績との差異について、又、どれ
だけ努力を織り込んだか、又、それはどの様に実現する
のかと言う質問攻めです。
その施策は本当に出来るのか? 出来るなら、何故、
今やっていないのか?- 現実績と新予算との差異
- 現予算と現実績の未達理由が新予算にどの様に入って
いるか - 現予算と新予算の差異内容
- このヒヤリングは、実績との差異について、又、どれ
- 努力目標
- 通常は、努力目標はどの位織り込んでいるかが質問さ
れました。
年度によっては努力を織り込まなくてよいから、必ず達
成できる予算を組めと言われた年度もありました。
- 通常は、努力目標はどの位織り込んでいるかが質問さ
何れにせよ、ここもやはり、数字に関しては差異分析でした。
どっちもどっちでしたが、とにかく、この予算ヒヤリングを
なんとか逃げ切ると、一年間はナントカなると言う目途が付く
為、腕時計がズルズルになるほど気を使いました。
次は、私のサラリーマン時代/海外拠点 です。